女性のからだ

産婦人科医学博士 SAIKO

  • 神戸大学卒業後、産婦人科医として、15年以上働いてきました。
    大学病院勤務を経て、現在は、婦人科クリニックに勤務する一方、ホリスティックな医学にも興味をもち、日々勉強中です。
    今まで、数多くの出産に立ち会うとともに、子宮がんや卵巣がんなどの婦人科悪性疾患や、子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人科疾患の治療に携わってきました。
    たった15年間の間でも、時代とともに増えてきている病気や、だんだん減ってきている病気というのがあります。全体の傾向としては、食生活の欧米化により日本人の病気も欧米化してきているように思います。食事の内容が変わるだけで、なりやすい病気まで変わってくるということは、健康を考える上で、食生活はとても大切であるといえるのではないでしょうか?
    もちろん病気の原因は様々な要因が絡んでいますし、食事以外の生活習慣や、ストレスや、思考パターンなども関係していますが、まず、始めに、誰でも取り入れていきやすい健康法といえば、やはり 食事だと思います。

    私がこのルポマルディをサポートしているのは、ここは単なるエステサロンではなく、美容と健康のエキスパートが集まり、医食同源を目指す「食」の提供までを行っていることに共感したからです。治療に来られる患者さんのほとんどが、食文化だけではなく、ご自分の体のしくみを知らない方が多すぎます。このコーナーでは産婦人科に来る以前に、女性であれば最低知っておいてほしい女性の体の基礎知識をお皆さまに伝えしていきたいと思います。

月経のしくみ

月経(生理)って単なる、月1回の出血だと思ってませんか?
実は、この出血、、、脳、卵巣、子宮の働きがからみあって、おこっています。
女性の体って思っている以上に奥深いのですよ!

では、それぞれの働きを見て行きましょう。


①脳
脳の視床下部というところから分泌される性腺刺激ホルモン放出ホルモンの刺激によって、脳下垂体から性腺刺激ホルモンが分泌されます。

②卵巣・・・卵巣は親指の先ぐらいの大きさで、子宮の左右に1つずつあります。
性腺刺激ホルモンの作用で、卵巣では卵胞発育→排卵→黄体形成を毎月繰り返します。それに伴い卵巣からは卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されます。

③子宮・・・鶏の卵大でおへその下あたりにあります。通常1つです。卵巣から分泌される卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の作用によって、子宮内膜の増殖→分泌→脱落(月経)を繰り返します。


①脳、②卵巣、③子宮のどれかひとつでも、うまく働かなくなると、月経がなくなってしまいます。

例えば、
・激しいストレスとか、急激なダイエットなどで月経が止まってしまうのは、①脳からの命令が止まってしまうからです。

・閉経というのは、②卵巣の働きがなくなってしまって、月経がなくなります。

・子宮を手術で切除してしまった場合は、③子宮がなくなってしまうので、月経がなくなります。
でも、手術で子宮だけを切除した場合(卵巣が残っている場合)は、②卵巣の働きはなくならないので、月経はなくても、毎月卵巣は周期的に働いているし、女性ホルモン(エストロゲン)も分泌されます。


ちなみに、正常の月経は周期が25~35日、持続日数が4~7日、と定義されています。36日周期だったら、異常だから治療が必要かといわれれば、実際のところは特に治療はしないことも多いです(ケースバイケース)。実際の診療では、多少の周期のずれよりも、きちっと排卵して月経がおこっているかどうかということを、重視しています。

出血は直接見えるけど、排卵は体の中だから直接は見えません。
じゃあ、どうやったら排卵しているかわかるの~?と思われた方も安心してください。

次回は、排卵しているかどうかを自分でチェックできる一番簡単な方法・・・基礎体温についてのお話です。